2019年12月09日
なんとなく気忙しい12月。
師走。
語源は、はっきりしないようですが、
「経をあげるために師僧が東西に馳せ走る月であるところから、シハセ(師馳せ)」
という説があります。
あれも、これもと用事も立て込んで。
忘年会、帰省の準備。
子供の冬休みや行事など、目まぐるしい日々が続く…。
忙しいは「心を亡くす。」と書きます。
私も、つい
「忙しいな。」
と口にしてしまいますが、なるべく、
「充実しているな。」
に言い換えるようにしています。
私がヨガの魅力を語る時、
ヨガには哲学があることをお伝えします。
八支則というヨガ哲学の基本的な教えの中に
ヤマ・ニヤマという言葉があります。
道徳・行動の大切なことが書かれています。
特にヤマのなかの
「アヒムサ」
日本語では「非暴力」と訳します。
暴力を振るわないということですね。
暴力というと、人に対して、殴るとか蹴るとかたたくとか身体的なものに感じますが、
それ以外にも、
心で思うこと、口にすること、
つまり精神的・言葉の暴力なども、しないということです。
自分・他の人・生きとし生けるものにと、あらゆること・ものに対してです。
「なんでできないの。」
「頑張ってやらなくちゃ。」
「邪魔ばかりして。」
「あの人~イライラするな。」
心の中で思っても、口に出しても、
暴力を与えていることになります。
特に、自分に対して、
「なんでできないの。」
「なんで頑張れないの。」
「あの人は、出来ているのに。」
「私ってダメだな。」
自分を批判したり、怒りをため込んだり、
これも自分に対する暴力です。
ヨガは、
「これをしないようにしましょうね。」
と、教えてくれているのです。
草木にも水を与えなけれならないと枯れてしまうように、
私達も心に潤いを与えてあげた方が良い。
ヨガはそんな時間を与えてくれます。
体が整うことで、余裕が生まれ、
呼吸を意識することで、感情の起伏を抑え、
自分が本来どうしたいのかを気付かせてくれる。
この時期だからこそ、ヨガを行い自分に潤いを与えてあげましょう。