2021年07月13日
マタニティヨガでよく話題になるのが、
「体重」
「次の健診の体重測定、憂うつ。」
「嘘ついちゃいました。」
「検診で怒られちゃいました。」
昔聞いたあるケース。
体重が20㎏超増えてしまい、
出産が大変で、
母子ともに危ない状態での出産。
このことを知っているので、
確かにある程度の体重管理は必要だと思います。
でも、
「ストレスになるほどに
気をつけなければいけないのは
どうなのか。」
と、日ごろから思っていました。
私も体重のことは
神経質になった記憶があるので、
体重管理が大変なのは
わかります。
妊娠高血圧や妊娠糖尿病など、
病気がおこれば
それは気をつけなければ
と思いますが。
まあ、ならないためにも
体重管理なのですけど。
でも、食べたいものが
限られるときもありますし、
食べたら、気持ち悪いのが
収まることもありますしね。
こればかりは、人それぞれ。
お医者さんも体重増加による
トラブルの大変さを知っているから、
言ってくれているのは理解できます。
でもね。
「検診、嫌です。」
ここまで思うということは
検診自体が
ストレスの原因です。
妊婦さんはストレス厳禁ですよね。
ストレスは妊婦さん以外もダメですけど。
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朗報です。
日本産婦人科学会が妊婦の体重目安を引き上げました。
妊娠前のBMIが
△18.5未満の人 12~15㎏
△18.5以上25未満の人 10~13㎏
△25以上30未満の人 7~10㎏
△30以上の人 上限5㎏を目安に個別に対応
(日本産婦人科学会資料より)
今まで、日本で使われている数字は
世界と比べても抑えすぎていると
批判も多かったそうです。
今までより、基準としては、約3㎏ほど増えていますかね。
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体重増加の見直しとなった要因は、低出生体重児の増加です。
今、日本では低出生体重児が増えています。
1980年では、5.2%
2005年では、9.5%
それ以降、9%台を続けています。
(日経BPより)
低出生体重児は
生活習慣病、
高血圧や糖尿病になりやすい傾向があると
わかっています。
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さらに、わたしが気をひきつけられ話。
今回、目安をとりまとめた板倉教授の話です。
(朝日デジタル)
低出生体重児が多い要因には、
妊娠前の母親の「やせ」の影響もあげられています。
「妊娠前から標準体重を保つことが、子どもや自分の将来の健康につながる。」
そうなんです。
「やせ」は、子どものみならず自分にも反映されてしまいます。
「女性のホルモン」の勉強会でもお話していますが、
女性ホルモンをMAXの時にきっちり上げておかないと、
年齢を重ねたときに
閉経や骨粗しょう症等に早くなりやすくなる危険があります。
で、MAXにするべきは20歳後半から30代前半。
10代後半から急激にあがり始めます。
ここで体重がちゃんとないと、
女性ホルモンもMAXになりません。
なんたって
女性ホルモンのエサは、
脂肪ですから。
女性は女性ホルモンの変化と一生つきあいます。
「やせ」(BMI18.5未満)がよくないのは、これでよくわかります。
10代からこういうことを
知っておくといいんでしょうけど。
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今回の変更で、
少しでも、気が楽になる妊婦さんが増えると
いいですね。