2024年11月02日
11月です。
今年も、残り2か月となりました。
秋は、
前半と後半では気をつけることが
少し変わってきます。
これからは、
乾燥と冷えがやってきます。
秋から冬にかけての
養生のヨガをお伝えします。
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前回、書いた通り、
この季節は東洋医学では
「肺」をケアすることが大切といわれています。
肺を潤わせるためには、
深くゆっくりとした呼吸を
心がけることが重要です。
「肺」を潤す呼吸法の方法
①鼻呼吸
鼻から息を吸うことで、
空気が適切な温度と湿度に調整され、
肺に送り込まれます。
②腹式呼吸
横隔膜を使って深く呼吸することで、
肺の下部まで十分に空気が行き渡ります。
③鼻呼吸・口すぼめ呼吸
息を吐く際に、
鼻からなら、ゆっくり。
口は、口をすぼめてゆっくり
吐き出します。
気管支が広がり、
肺内の空気の滞留を防ぎます。
呼吸法の実践
リラックスした姿勢で座るか横になります。
鼻から深くゆっくりと息を吸います。
このとき、
お腹が膨らむように意識します。
鼻もしくは、口をすぼめて
ゆっくりと息を吐き出します。
吐く時間は吸う時間の2倍程度を目安にします。
これを5-10分程度繰り返します。
深い呼吸が「肺」を潤す理由
深い呼吸には、以下のような効果があり、
結果として、肺を潤すことにつながります。
①肺胞の拡張
深く息を吸うことで、
普段あまり使われていない肺の奥の方まで空気が行き渡り、
肺胞が十分に拡張します。
これにより肺の表面積が増え、ガス交換の効率が上がります。
②血流の改善
深い呼吸をすると、肺の血流が改善されます。
これにより肺組織に十分な栄養と酸素が供給され、
肺の健康維持につながります。
③粘液の分泌促進
深い呼吸は気道の粘膜を刺激し、
適度な粘液分泌を促します。
この粘液は肺を保護し、
潤いを与える役割があります。
④リンパ液の循環促進
深い呼吸は胸腔内の圧力変化を引き起こし、
リンパ液の循環を促進します。
これにより肺組織の老廃物が排出され、
新鮮な体液が供給されます。
横隔膜の重要性
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深い呼吸の効果を最大限に引き出すには、
横隔膜を正しく使うことが重要です。
横隔膜は呼吸の7割を担う重要な筋肉です。
横隔膜が適切に動くことで、
肺の底面が5~10cmも上下し、十分な換気が行われます。 - 横隔膜の動きは内臓のマッサージにもなり、
全身の血流改善にもつながります。
鼻呼吸の重要性
深い呼吸を行う際は、
鼻呼吸を心がけることが大切です。
- 鼻呼吸をすることで、
肺に送り込まれる空気が適切な温度(37℃)と
湿度(100%)に調整されます。 - 鼻の絨毛や鼻粘液がフィルターの役目を果たし、
空気中の不純物を取り除きます。
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いかがでしたか。
以上のような理由から、深い呼吸は肺を潤し、
健康な状態に保つ効果があるのです。
日常生活の中で意識的に深い呼吸を取り入れることで、
肺の健康維持につながります。
呼吸は大切です。