胃腸を整えて夏の疲れをリセット!長夏ヨガルーティン

2025年08月17日

8月の季節と経絡

8月は、一年の中でも季節の変化を大きく感じる時期です。
暦の上では8月7日頃に「立秋」を迎えますが、残暑は厳しく、身体はまだ夏の影響を強く受けています。

東洋医学では、この季節の移り変わりに合わせて経絡(けいらく)の働きが変化すると考えられています。

8月の流れを見てみましょう。

8月前半:夏の経絡「心(しん)・小腸(しょうちょう)」

夏は五行で「火」に属し、特に「心」と「小腸」の経絡が活発になります。
心の経絡:血液循環を司るだけでなく、精神面にも深く関わります。
小腸の経絡:食べ物や情報を選び取り、消化・吸収する働きがあります。

こんなサインは心と小腸のケアが必要かも
・寝つきが悪い
・夢をよく見る
・胸のあたりが重い
・暑さで食欲が落ちている

思い当たるふし、ありませんか?

8月中旬〜下旬:長夏(ちょうか)と「脾(ひ)・胃(い)」

東洋医学では、一年を春・夏・秋・冬の4つだけでなく、
夏の終わりから秋に移るまでの期間を 「長夏」 と呼びます。夏と秋の間の湿気が多い時期です。
湿度や冷たい飲み物のとりすぎで「脾・胃」が弱ると、疲れやすく、むくみや胃腸の不調が出やすくなります。

立秋以降:秋の入り口「肺(はい)・大腸(だいちょう)」

秋が近づくと肺と大腸の経絡が主役に。
深い呼吸や胸を広げる動きで、乾燥に備えましょう。

 長夏(ちょうか)の時期の養生

「長夏」 は、日本ではちょうど8月後半〜9月初旬にあたる時期です。

長夏は湿気や暑さが入り混じる時期で、体の中に「湿」がたまりやすくなります。
この湿がたまると、まず影響を受けるのが 脾(ひ)・胃 です。
胃腸が弱ると、食欲不振、だるさ、むくみ、気力の低下が起こりやすくなります。

私は、もともと胃腸が弱いので、まさに、この季節危険な兆候がでます。


脾・胃を元気にするには?

脾経・胃経は、食べ物の消化吸収とエネルギー生成を担当する重要な経絡です。
ここが弱ると体全体の栄養状態が崩れ、疲れが取れにくくなります。

長夏の養生ポイントは次の3つです。
・体を冷やしすぎない(冷房・冷たい飲み物を控える)
・消化にやさしい食事(おかゆ・スープ・蒸し野菜など)

・軽い運動で巡りをよくする(特に内ももや太もも前側のストレッチ)

この季節は、私は、おかゆの回数が増えます。


  1.  長夏におすすめ!胃腸を整えるヨガルーティン

朝・昼・夜、それぞれ3〜5分でできる簡単ルーティンです。

朝 – 巡りを起こす

  • 合せき前屈(脾経刺激・内ももストレッチ)
    深呼吸をしながら背中を丸めすぎず前屈します。


 昼 – だるさリセット

  • ランジ(低い英雄のポーズ)(胃経刺激・太もも前側ストレッチ)
    骨盤を前後に動かして股関節まわりをほぐします。


 夜 – 胃腸を休める

仰向けツイスト(内臓マッサージ・副交感神経オン)
吐く息でお腹の緊張をゆるめましょう。


 食事と合わせると効果倍増

長夏の食養生は 黄色い食材 を取り入れるのがおすすめです。
かぼちゃ、とうもろこし、さつまいもなどは脾胃を温め、エネルギーを補います。
また、冷たい飲み物や甘い物の摂りすぎは湿をためるので控えめに。


まとめ

長夏は、夏の疲れを持ち越さないためのリセット期間です。
胃腸をいたわり、脾経・胃経を整えることで、秋から冬への季節の変化にも負けない体を作れます。
まずは1日5分から、今回のヨガルーティンを生活に取り入れてみてください。