運動と免疫細胞の活性化-健康を支える力

2025年02月03日

整形外科医の先生から
【肩甲骨の可動範囲を広げるヨガ】
を学んできました。

良い話をたくさん聞けたのですが、
肩甲骨以外の話が胸に刺さって…
それは、運動と細胞の生まれ変わりについてでした。

先日
「はたらく細胞」の映画を見たせいか、
細胞という言葉についつい反応してしまう(笑)

「人は生きている限り、細胞は死んでは新しい細胞が生まれています。

体を動かしている人と
体を動かしていない人には、
細胞の生まれ変わりに違いがある。

刺激を入れ、体を動かしていれば、いいように生まれ変わる。
体を動かしていなければ、そのように細胞が生まれ変わる。」

そのようなお話でした。


細胞の生まれ変わり

人の細胞は約60兆個と言われています。
最近では、細胞の種類を考慮して、約32兆2千個とも言われますが、
どちらにせよ、すごい数です。
想像を絶します。

毎日、1兆個が新陳代謝で入れ替わていると言われます。

細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)は、
運動習慣の有無によって顕著な差異が生じるようです。

 

 


運動している人としていない人の筋肉細胞の再生

運動する場合
・筋肉を損傷すると、再生速度が約2倍加速
・筋肉を再生修復する細胞の自己複製能力が向上

運動しない場合
・筋肉を再生修復する細胞の活性化率が60%低下
・1週間の安静で筋量が3~5%減少(高齢者ではより顕著)


免疫細胞の動態

《好中球》(白血球の一種、佐藤健さんが演じていましたね。)
運動直後に殺菌能力が2倍上昇
運動不足の時、慢性炎症リスクが増加


《リンパ球》<これも白血球の一種です。NK細胞(仲里依紗さん)、T細胞(山本耕史さん)、B細胞>
適度な運動で循環量15%増
運動不足の時循環速度が低下し病原体検出遅延



運動習慣は細胞レベルでの再生能力を最適化し、組織修復や免疫防御機構の効率を高めます。
特に筋細胞と免疫細胞では運動による再生促進効果が顕著に現れ、
逆に運動不足は細胞の機能低下や早期老化を招くことが明らかになっています。



頭に「はたらく細胞」が巡りました。

今回、学ばせていただいた小林先生も
「ヨガやピラティスでなくてもいいから、週に2・3回は運動したほうが良い。」


運動はとても大事なんです。

本題の肩甲骨については、また次回に。


参考文献:AMED・熊本大学発生医学研究所・TUKUBA JOURNAL
     mi-mollet  ・jstage.jst.go・西広島リハビリテーション病院・KIRIN
     神戸大学・健康長寿ネット