
2025年05月10日
40代、50代になると、病気というほどではないけれど、なんとなく調子が悪い。
体や心にこれまで感じたことのない「なんとなく不調」に見舞われる人が多い、という話聞いたことありますか。
「不定愁訴」とも言われますが、症状も様々
・疲れやすい
・だるい
・元気がでない
・肩がこる
・めまいがする
・動悸がする
・眠れない
など
私自身は、50代前後、急に頭痛に襲われるようになりました。
それまで、頭痛とはあまり縁がなかったのにです。
女性特有の病など、婦人科の先生から学んでいたので、「これは、もしや、更年期ではないか。」と、すぐに気づき、婦人科へ行きました。
1回目、ホルモンの量を調べたら、減ってはいましたが、まだそれほどでもなくて。
でも、なんとなく調子が悪い。
町の中にある漢方のお店に行き、相談して、漢方を処方してもらいました。
少し良くなる気配もありましたが、なんとなく不調は続き…。
少し経った後、2回目のホルモン検査。
完全に低下していました。
病院から漢方を出してもらい、飲み続けました。
その当時の私と先生との会話
私 :「頭痛があるし、なんとなくすぐれないんですよね。更年期、重いほうですかね。」
先生:「寝込んでいませんよね。」
私 :「全然です。ヨガも毎日しています。」
先生:「重い人は、動けません。」
私 :「…そうですよね。」
勉強していたって、この会話です。
未知なるものとの遭遇ですし、いつまでこの症状が続くかわかりません。
私の場合は、ホットフラッシュなどの汗をかくとかはなく、寝られないということもなかったと思います。
症状が人それぞれに違うのも困りものですね。
更年期に現れる「なんとなく不調」とは?
更年期は、女性ホルモンのバランスが大きく変化する時期。ホットフラッシュや発汗、イライラ、不眠など、はっきりとした症状が出ることもありますが、「なんとなく調子が悪い」「やる気が出ない」「体が重い」といった、言葉にしづらい不調が続くことも少なくありません。
朝起きても疲れが取れず、仕事や家事も「なんとなく面倒」と感じる日があるという人もいますよね。
私の生徒さんの中には、調子が悪くて、病院でありとあらゆる科にかかり、最終的に婦人科でよくなった方もいます。
ヨガが自律神経を整える理由
私は、ヨガをほぼ毎日しているおかげがあってか、更年期のそれなりに辛い時期でも、ましに乗り切れました。
更年期の不調は、自律神経の乱れが大きく関係していると言われます。
今まで、十分にでていた女性ホルモンが出ない状態に変わっていくので、脳や体が混乱して、自律神経が乱れるためです。
ヨガは、ポーズ(アーサナ)や呼吸法、瞑想を通じて、心と体のバランスを整える健康法です。
ヨガのゆったりとした動きや深い呼吸は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、心身をリラックスさせてくれます。
呼吸法とリラックス–心の安定を取り戻す
私がヨガの中でも特にいいと思うのが、呼吸法(プラーナヤーマ)です。
深くゆっくりと呼吸をすることで、心が落ち着き、不安やイライラが和らぎます。
また、ヨガのレッスン後は、体が緩み、心地良い気分になります。
40代・50代は仕事が忙しくなったり、家族の変化があったり、色々なことが重なる時期でもあります。
特に、忙しくてなかなか自分を顧みなかった人こそ、自分をみつめる「立ち返り止まる」合図なのかもしれません。
深い呼吸や体を緩めることで、血流が良くなり、肩こりや腰の重さも軽減。心と体の両面から、少しずつ元気を取り戻していくのを実感すると思いますよ。
継続することで感じた体と心の変化
ヨガを習慣にすると、以前は気になっていた小さなストレスも、ヨガの時間でリセットできるようになります。
生徒さんもそのことを、話してくれます。
何よりも、「自分のための時間」を持つことで、自分自身を大切にできるようになることが大きな変化だと思います。
更年期は、どうしても「我慢」や「頑張りすぎ」をしてしまいます。ヨガは自分をいたわるセルフケアの時間にもなります。
ヨガは“自分を取り戻す”時間
更年期の「なんとなく不調」は、決して我慢しなくていいものです。
婦人科もどんどん通えばいいと思います。
そして、ヨガは、心と体の声に耳を傾け、自分自身をリセットする大切な時間。
もし今、不調や不安を感じている方がいたら、ぜひ一度ヨガを試してみてください。無理をせず、できることから始めてみるだけで、きっと心と体にやさしい変化が訪れるはずです。