「なんだか不調…」それ、”気・血・水”の滞りかも

2025年05月20日

「なんだか最近、ずっとだるい」
「気分が落ち込みやすくて、やる気が出ない」
「むくみや冷えがつらい…」

そんな“なんとなくの不調”に悩んでいませんか?

現代医学では原因がはっきりしないけれど、東洋医学ではこのような不調を「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスの乱れや滞りとしてとらえます。

「滞り」て言われても…
イメージしてください。

川の流れがなくなると新しい水との入れ替わりがなくなり、川の水は徐々に腐ってしまいます。

西洋医学の血のめぐりが悪い状態は、冷えやむくみ、肩こり、疲労感、肌トラブルなど日常的な不調から、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患まで、幅広い健康リスクにつながると言われます。

「気・血・水」の滞りが、不調の原因のイメージはつきましたか?

今回は、自分の体と心を見つめ直し、内側から整えるヒントをお届けします。

■ 気(き)とは?

「気」は、生命エネルギーのようなもの。
やる気・元気・気力といった言葉があるように、私たちの活動を支える見えない力です。

☑ 気が不足すると:疲れやすい、やる気が出ない、声が小さい、息切れ、免疫力低下など
☑ 気が滞ると:イライラ、落ち着きがない、ため息、精神不安定、怒りっぽいなど

■ 血(けつ)とは?

「血」は、血液やその中の栄養素、精神活動を充実させる働きも含みます。

☑ 血が不足すると:顔色が悪い、眠りが浅い、集中力がない、貧血傾向、顔色が白い、めまい、肌や髪の乾燥、目の疲れ、爪が割れやすいなど
☑ 血が滞ると:肩こり、冷え、気分の落ち込み、顔色が暗い、シミやクマ、肩こり、月経トラブル、痛みなど

■ 水(すい)とは?

「水」は、体をうるおす体液全般のこと。リンパや汗、涙、関節の滑液なども含まれます。

☑ 水が不足すると:のどの乾き、便秘、肌の乾燥など
☑ 水が滞ると:むくみ、めまい、重だるさ、冷えなど

■ 現代女性に多い“3つの巡りの乱れ”パターン

仕事や家事、育児や人間関係。
知らず知らずのうちにストレスや疲れをため込み、気が滞り、血が不足し、水がたまる——そんな負のループが起こりがちです。

特に40代以降の女性は、ホルモンバランスの変化とも重なり、巡りの悪さを実感しやすい時期。
「年齢のせい」とあきらめず、東洋医学の知恵を味方にしましょう。

■ “気・血・水”を整えるヒント

呼吸とヨガで気をめぐらせる
浅くなりがちな呼吸を、ゆっくり深く。ゆるやかなヨガやストレッチで、気の流れをスムーズにします。

〇バランスのよい食事
旬の食材や栄養バランスを意識しましょう。気を補う食材(玄米、豆類、根菜など)、血を補う食材(レバー、ほうれん草、黒ごまなど)、水の巡りをよくする食材(きゅうり、冬瓜、ハトムギなど)を取り入れる。

〇休息
十分な睡眠で回復力を高める。

〇ストレス管理とリラックス
深呼吸や瞑想、アロマ、趣味の時間を持つことで気の巡りが整いやすくなります。

〇体を温める習慣
入浴や腹巻きで体を芯から温めると血流が良くなり、むくみや冷えの改善にも役立ちます。

〇 無理のない水分補給
一度に大量に飲まず、こまめに少しずつ摂ることで水の巡りをサポート

■ まとめ:めぐるから、健やかでいられる

体も心も「流れ」があってこそ、健やかでいられる。
気・血・水が整うと、肩の力が抜けて、呼吸も深くなり、思考も前向きに変わっていきます。

「調子がいい自分」で毎日を過ごせることは、なによりの幸せ。
まずは、自分の“流れ”に目を向けてみませんか?