「ここぞ」という時、力を出すために必要なこと—ゆるめる

2025年06月08日

私が新聞が大好きなことはこのブログを読んでいる方は知っていると思います。

朝日新聞の「折々のことば」<2025.6.4>
https://www.asahi.com/articles/DA3S16228224.html?iref=pc_rensai_long_76_article


「ずーっと頑張っていると、いざという時に力が入りませんよという、以前取材した助産師さん言葉が忘れられないと、作家は言う。」(抜粋)
と、ありました。

この記事を見た時、

「出産にむけて、ずーっと頑張っていたら、いざという時、疲労困憊でいきむ力だ残っていなかったら、大変だよな。」
と、思うのと同時に、
日常でも
「大人も子供も、ゆるんでいる時間て大切だよな。」
と、思ったんですよね。

家で安心してダラダラできるからこそ、外で頑張れたりするのかなと。

現代社会はストレス社会とも言われ、私たちは知らず知らずのうちに体に力が入っています。
大人は、時間に追われ、SNSはずっとつながっていて情報過多で疲れ、気がついたら夜中。
子供も、習い事や保育園、幼稚園、学校、
年頃の子だったら、プラスSNSで疲労困憊

知らぬうちに、肩が上がっていたり、奥歯を噛みしめていたり、呼吸が浅くなっていたり…そんな経験、ありませんか?

体が緊張していると、心もどこか落ち着かず、イライラしたり、不安になったりしやすくなります。
これは、体と心が密接につながっているからです。

私たちは日常の中で、思っている以上に体に力を入れて生活しています。
知らず知らずのうちに「頑張り続ける自分」が当たり前に。
でも、そんな毎日に、ふと立ち止まって思うことはありませんか?

「なんだか疲れているのに、ちゃんと休めていない気がする」
「眠っても疲れが抜けださない」
「こころがいつもせかせかしている」

そんなときこそ、ヨガの出番です。

“ゆるめる”ということは、決して「サボる」ことではない

ヨガでは動いた最後にシャバーサナ(屍のポーズ)といって、仰向けで寝るポーズがあります。
特にシャバーサナでは、全身の力を抜く時間です。

この“力を抜く””脱力する””ゆだねる”という体験が、私たちの心と体に深い癒しをもたらします。
筋肉の緊張がゆるむと、自律神経も整い、呼吸が深くなり、心が静かに落ち着いてくるのです。


ヨガが教えてくれる「がんばりすぎない強さ」

現代は「努力」「行動」「結果」が重視される時代。
でも、ヨガは違います。

ヨガは、いまの自分の状態を「そのまま」受け入れる練習。
たとえポーズが思うようにとれなくても、
呼吸が浅くても、
“今ここ”に意識を向けることで、自然と整っていく感覚を味わうことができます。


心が整うと、体も整う。

体を緩めると、心が緩みます。
心が緩むと、呼吸が深くなります。
呼吸が深くなると、焦りや不安からも少しずつ距離をとることができます。


毎日の暮らしの中で、前向きに
“がんばらない時間”をつくってみませんか?

おわりに

忙しい日常の中で、何かを「する」より、
まずは「ゆるめる」という選択肢を持つこと。
それが、心身を整える第一歩になります。

今日もがんばったあなたへ。
ヨガで、そっと力を抜く時間を届けたいと思います。