
2025年06月14日
毎年のように「命の危険がある暑さ」が続く日本の夏。
熱中症熱中症を防ぐために、水分補給や冷房の使用はもちろん大切ですが、実は「暑さに慣れる=暑熱順化(しょねつじゅんか)」も、対策になります。
今回は、<自宅で無理なくできる“暑熱順化”にヨガ>をご紹介します。
冷房の効いた部屋ばかりにいる方、更年期世代や体力に自信がない方にもおすすめです。
そもそも、熱中症とは
熱中症とは、高温多湿の環境下で起こる体調不良の総称です。
日本の環境にまさにはまりますね。
軽症では、めまいや立ちくらみなどですみますが、悪化すると、頭痛や吐き気、さらには意識障害や全身痙攣など生命に危険が及ぶことも。
暑熱順化ってなに?
「暑熱順化」とは、体が暑さに慣れて、汗をかきやすくなったり、体温をうまく調節できるようになること。
暑くなってから急に外に出るのではなく、少しずつ汗をかく習慣を作ることが大切なんです。
暑熱順化は2週間ほどかかると言われていいます。
順化しても、涼しい日が続いたりすると体がもとに戻ってしまうので、対策は休まずに行いましょう。
なぜヨガが暑熱順化にいいの?
ヨガは、呼吸と緩やかな動きを組み合わせて、自律神経を整えます。
無理なく発汗を促しながら、心拍数をあげすぎずに体の内側から代謝を高めることができるので、暑さに強い体をつくるのにぴったりです。
室内でできる“暑熱順化ヨガ”3の方法
① 朝イチの軽いストレッチや運動で体温を上げる
私のやり方ですが
・布団の中で、伸びをする。軽いねじり。
・ベランダで出て、さらに体を伸ばす
・経絡の流れをさわりながら、軽い運動(最近スタジオで伝えています)
ほどよく体が緩みます。
・キャット&カウ
もおすすめです。
→ 冷房のついていない時間帯に、ゆったりと体を目覚めさせることがポイント。
② 太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)で全身を動かす
・呼吸とともに流れるように動くことで、心地よい汗を。
→ 5分でもOK。呼吸を止めずに動き続けて。
おすすめですが、なかなかハードルが高いかもしれません。
誰かと行えれば、できますけどね。
③ 呼吸法で自律神経を整える
・シャヴァーサナ
・片鼻呼吸(ナーディショーダナ)
・丹田呼吸法
→ 暑さに反応しすぎない、安定した神経状態をつくります。
①②③いずれにしても、汗がじんわり出てきたらOK。無理にたくさんかく必要はありません。
まとめ
暑熱順化は、暑くなってからでは間に合わないことも。
日常に軽いヨガを取り入れることで、自然な形で“暑さに強い体”をつくることができます。
他にもウオーミング・サイクリング・入浴(湯舟につかる)など対策法があります。
雑巾がけや、歯磨きしながら踵(かかと)おとしも立派な運動に。
夏を元気に乗り切るために、ぜひ今日からゆるっとスタートしてみてください。