なんとなくだるい11月―「呼吸と下半身温める」ことで「不調を撃退」

2025年11月11日

秋から冬へ─体のスイッチを静かに切り替える季節

11月は、東洋医学では「秋から冬への橋渡し」の時期。
昼と夜の寒暖差が大きく、体は気づかぬうちにストレスを感じています。
この時期に多いのが、
・風邪をひきやすい
・乾燥による咳や喉の不調
・冷えやむくみ
・朝起きづらい、気分が落ち込みやすい
といった症状です。

朝起きづらいのは、暖かい布団から出たくないとかあるかもしれませんが(笑)

これは、秋に司る“肺”と、冬に司る“腎”のバランスが乱れ始めているサイン
この2つを整えることが、11月を健やかに過ごすカギになります。

「肺」は“呼吸”と“皮膚”を司る

東洋医学で肺は、「気(エネルギー)」を全身に巡らせる働きを持ちます。
乾燥や冷えで肺が弱ると、免疫力が下がり、喉や鼻、肌にもトラブルが出やすくなります。

今年もすでにインフルエンザが猛威を奮っていますよね。

また、呼吸が浅くなると「気持ちの沈み」や「焦り」を感じやすくなることも。

<おすすめのヨガのポーズ>
〇胸を開くポーズ
・魚のポーズ

・猫の伸びのポーズ


ゆっくり深呼吸を繰り返しながら、「息を吐くときに不要な緊張を手放す」意識を。

「腎」は“生命エネルギーの源”

冬を前にして冷えが強まると、腎の働きが弱まりやすくなります。
腎が弱ると、

  • ・体の芯の冷え
    ・足腰のだるさ
    ・むくみ
    ・不安感や集中力の低下

    などが出やすくなります。

おすすめのヨガポーズ
〇下半身を温めるポーズ
・橋のポーズ

・パールシュバコナーサナ


・軽いスクワット系

膀胱経も大事なので、チャイルドポーズもいいですね。
・チャイルドポーズ

「背中〜腰〜足首」を意識的に温めるように動くのがポイントです。

食で整える「白」と「黒」の養生

肺を潤すには“白い食材”、腎を補うには“黒い食材”が◎。
たとえば、

  • 白:大根、れんこん、長芋、白ごま、豆腐

  • 黒:黒豆、黒ごま、ひじき、きくらげ、黒米

また、温かいスープや味噌汁で“内側から温める”ことを意識して。
「冷え」を感じる日は、冷たい飲み物を避け、常温以上のものを選びましょう。

朝起きたら、白湯を飲むのをお勧めします。

心も冬支度を

秋は「手放し」の季節、冬は「ためる」季節。
外に向かっていたエネルギーを、少しずつ内側に戻していくタイミングです。
呼吸を深め、体の声を聞きながら、ゆっくりと自分を整えていきましょう。

「今の私をいたわる」
それが、冬を元気に過ごすいちばんの準備です。